おたより 22 「李(すもも)」朗読会のご感想

森下先生
本日は、李 朗読会に参加させていただきまして、心からありがとうございました!ほんとうに素晴らしかったです。何度も何度も拝聴したいです。
自然とわたしの中で、音楽も聴こえてくるようでした。
森下先生のお声がまた、素敵で感動いたしました。
また見逃し配信で、深く、深く、味わわせてくださいませ。

 

森下辰衛 先生
「李」朗読会、ずっーと感動と感激に浸っておりました。
先生の力作には感嘆の一言です。凄く、時間と熱意を傾けて創作してくださり、ありがとうございました!
見逃し配信が待ち遠しいです。何回も繰り返し聴きたいです。
是非、教会の多くの姉妹方にも聴いて頂きたく、お渡しできるCDを作ってくださるのを心待ちにしています。
本当に素晴らしい恵みをありがとうございました。

 

森下先生へ

本日は、「李」の朗読会に参加させていただき、ありがとうございました。

先生の「雪柳」の本を何回も読んで涙している私の母を思い出しつつ、最初から、涙と共に朗読を聴かせていただきました。母は、4年前から、乳癌の治療を東京ですることになり、我が家で同居という祈りがかなえられました。3年前には、多くのクリスチャンに囲まれて生活する中で、信仰告白をして洗礼まで授かる恵みをいただき、在宅介護で、最期は家でということも祈っていました。そして、2週間前の7月12日に、穏やかに93年の地上での生涯を終えて、天に帰ることができました。神さまに、こんなにたくさんの祈りをかなえていただき、天国での再会も約束されているのに、お別れ礼拝を終えた後から、喪失感に襲われている私です。自分で頑張って回復するのではなく、ゆっくりでいいので、慰め主として来てくださった主の御手の中で癒していただこうと決めました。そんな中で、導かれた今回の「李」でした。

誰かにしてほしいことを人には言えないもの、・・・

母の介護をする生活でも思わされたことです。認知症も進んできた母、遠慮して要求もしない母に、もっと配慮してあげたらよかったとか、優しい言葉をかけれなかったこととかが思い出されて、悔やまれます。でも、最後の李の花びらが真っ白に覆っていたという記述に、欠けだらけの私を主が覆ってくださっている幻を見せていただいたようで、とても慰められました。

前川正さんが綾子さんの信仰のために祈って、光世さんが与えられて、ご夫妻の道が導かれていったこと・・・

信仰のために祈ってくださっていた人が、私の小さな歩みの中にも備えられていたことを思わされました。自分で信仰を持って保っていると思っていた傲慢に気づかされました。一人ひとりの信仰がなくならないように祈っていてくださる主は、そんな助けや祈り手を備えてくださっていることに感謝しました。

悪いあざける者の声、・・・

神さまのなしてくださったことに感謝することを忘れて、もっとこうしておけばよかったとか、あの時出血がなかったら、もっと長く生きていられたかもしれないのに、とか、そのような自分勝手な思いに駆られることは、まさに、あざける者の声に翻弄されているということだと思わされました。いつも喜んでいなさい、感謝しなさい、祈りなさい、この一つでも欠くことで、悪しき者が入り込んでくる隙を与えているのだということにも気づかされました。

3本の李の木・・・

実がなるのには2本でよいのに、三浦夫妻のお庭には3本の李が植えられていた、というのにも、三位一体の神を思わされました。

私の慰めのためにこの朗読の機会が与えられたことを思いつつ、聴かせていただきました。ありがとうございました。もう一度お聴きしたいですし、文字にしていただいたものを読ませていただきたいです。感謝して。

 

森下辰衛先生、

昨日の朗読会の見逃し配信をありがとうございました。

昨夜、家事をしながらまずざっと朗読を拝聴させていただきました。また、日を改めてじっくり聴かせていただき、一冊になりましたら丁寧に読ませていただけますのを楽しみにいたします。

『雪柳』とは違って、実在しておられた秀子さんや正さん、美喜子さんなどを伝える資料もあり、綾子さんの視点からのこの家族へのイメージを読者が持っているだけにその方々のありし日の思いや生々しい日常を創作するのは難しいところがあったかと思います。それでも、映画のように場面が想いうかぶ世界が展開していることに驚かされました。このような作品に仕上げてくださったことで、『道ありき』の内容がいっそう立体的に思い描けるようになり、感謝です。

読書会で「李」を読んで『道ありき』をより深く語り合えるようになりそうにも思いました。作品が用いられてゆきますように。

 

森下先生

昨日は渾身の朗読をライブで拝聴させていただいて、魂が洗われるような思いがしました。

森下先生ご自身から血が滲み出てくるような迫力がありました。すぐに感想を伝えられないほどで、最後のシーンと、心に残った言葉を記した葉書を送らせていただきました。楽しみに待っていて下さいね!

春光台がさらにさらに深まりました。春光台は結界、天の梯子がかかる場所かもしれません。前川さんと綾子さんが現代に奇跡を起こした場所として、永遠を感じます。文字通り、血と肉を屠り合いながら到達した神の領域なのではないでしょうか。去年、森下先生に連れて行っていただいた春光台が蘇ります。感激あらたです。

歴史がまた、同じ破滅の道を坂道を転げ落ちるような勢いで彷徨っている現状に対する、森下先生の祈りのような最後の結びのことばと、李の花びらが響きあっていました。

御国がきますように、
御国がきますように、
御国がきますように、

と、花は散るのですね。そう願いながら旅立っていった人たちの想いをのせて。この両手で受け止めていきたいです。そして、みんなで受け止めていきたい。

どれだけ、推敲を重ねて下さった事でしょう。お疲れになった事でしょう。また何度も拝聴しながら、また、感想させて下さい^_^

 

※望外の好評で感謝です。見逃し配信動画をyoutube限定公開で見ることが出来ます。お申し込みください。  shiokaripass@gmail.com  (森下)まで。

このブログを書いた人

森下 辰衛
森下 辰衛三浦綾子読書会代表/三浦綾子記念文学館特別研究員
 1962年岡山県生まれ。1992年から2006年3月まで福岡女学院短大および大学で日本の近代文学やキリスト教文学などを講義。2001年より九州各地で三浦綾子読書会を主宰、2011年秋より同代表。
 2006年、家族とともに『氷点』の舞台旭川市神楽に移住し、三浦綾子文学館特別研究員となる。2007年、教授の椅子を捨て大学を退職して以来、研究と共に日本中を駆け回りながら三浦綾子の心を伝える講演、読書会活動を行なっている。
 著書に『「氷点」解凍』(小学館)、『塩狩峠』の続編小説『雪柳』(私家版)、編著監修に『三浦綾子366のことば』『水野源三精選詩集』(いずれも日本基督教団出版局)がある。NHKラジオ深夜便明日への言葉、テレビライフラインなどに出演。