おたより ⑪

森下辰衛 先生
   本日はzoom読書会で画面越しにお会いできまして、とてもうれしく、感謝でした。
   たくさんの気づきもいただき、ありがとうございます。大変な状況下にありますが、一方で、これまで願っても叶わなかったこと(急速に進んだオンライン化)があっという間にできるようになり、病室にいる私も読書会にも参加できてしまうなんて、ほんとうに驚くばかりです。
   森下先生に、ほぼ毎日のように(!)メール差し上げたいと思いながら、そのままになって日をたてておりました。
   お父様を天に送られて間もなく、坂城に飛んでいらしてびっくり……。というのも、昨年のことを思い起こしながら、源三さんの詩『生きる』をあらためて味わっておりましたので、あまりにタイムリーなことに驚いてドギマギいたしました。以前の森下先生のご講演要約が掲載されていた『本のひろば』を通して、源三さんと綾子さんの信仰からも、立ち帰るべきところにハッと立ち帰らせていただくこともありました。先ほどMLにてご案内いただきました源三さんの御妹様の御著書も、ぜひこのクリスマスには拝読したいと思います。
   綾子さんからのお知らせ、10月12日の思い出。そんなことがおありだったなんて!と。これも本当に驚きました。そのことを胸に抱きしめるようにして大切な思い出としていらした森下先生の感性にも。
   最近では、阿南慈子さんのお名前に、かつて読んだ一節の記憶が蘇ることもありました。ここには書ききれないことばかりですが、毎日のように更新してくださるブログ、ほんとうにありがとうございます!どうしたらこんなに「今日は●●の日です」なんて、次々と発見、記事を投稿してくださることがおできになるのかしらと。驚異的なペースに、驚きつつ、その背後でのこれまで蓄積されてらしたご研究と、森下先生ご自身の信仰者としてのお姿を思って、感謝に堪えません。
   心より感謝申し上げます。お働きのために祈りつつ…  

 

森下先生
   北海道の感染者のニュースを見るたびに森下先生、皆様の事が心配になります。
   新型コロナウイルスの感染は自分が辛いだけで終わらないという現実が厳しいのだと日々感じています。
   森下先生のお身体を移動されてのお働きにストップがかかってしまうのは残念でなりません。森下先生の全身から発せられる溢れる想いが、どんなことばより心に響くと感じているからです。先生は失業されていると感じておられるかもしれませんが、先生が記されていらした全てが進行形で働いていらっしゃいますから。
   ブログは毎回毎回、食い入るように拝見しております。
   手塚治虫さんの回は画面に食いつかんばかりでした。手塚治虫さんの漫画にどれだけ影響を受けたことか。「火の鳥」と「ブッダ」はヘビロテです。
   話がそれました。もっと綾子さんを語らねばと反省しています。

このブログを書いた人

森下 辰衛
森下 辰衛三浦綾子読書会代表/三浦綾子記念文学館特別研究員
 1962年岡山県生まれ。1992年から2006年3月まで福岡女学院短大および大学で日本の近代文学やキリスト教文学などを講義。2001年より九州各地で三浦綾子読書会を主宰、2011年秋より同代表。
 2006年、家族とともに『氷点』の舞台旭川市神楽に移住し、三浦綾子文学館特別研究員となる。2007年、教授の椅子を捨て大学を退職して以来、研究と共に日本中を駆け回りながら三浦綾子の心を伝える講演、読書会活動を行なっている。
 著書に『「氷点」解凍』(小学館)、『塩狩峠』の続編小説『雪柳』(私家版)、編著監修に『三浦綾子366のことば』『水野源三精選詩集』(いずれも日本基督教団出版局)がある。NHKラジオ深夜便明日への言葉、テレビライフラインなどに出演。