2021年6月19日(土) / 最終更新日時 : 2021年6月19日(土) 森下 辰衛 太宰治 太宰治「走れメロス」を読んで 今日6月19日は太宰治の誕生日です。1909(明治42)年、塩狩峠で長野政雄さんの殉職事故のあった年に生れています。30年ほど前に書きました太宰の短篇小説「走れメロス」についての論文(解説)を載せます。当時の私の関心の在り処が感じられ、理屈っぽいところもありますが、笑っておゆるしくださって、良いところだけお読みいただけると感謝です。
2021年6月1日(火) / 最終更新日時 : 2021年7月30日(金) 森下 辰衛 おたより おたより ⑯ 最近いただきましたおたよりから、いくつかをご紹介します。熱烈なラブレターで、感激しつつ、恐縮以上にタジタジですが、強力なお励ましと、感謝しています。オンラインで講演しました内容をとても良く理解してくださっていますので、皆さまの参考にもなると思います。
2021年4月21日(水) / 最終更新日時 : 2021年4月21日(水) 森下 辰衛 プライベート すこし春~近況 皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか?長らくブログはお休みしておりますが、春になった旭川で元気にしております。先週の10日土曜日は、三浦綾子読書会のオンライン委員会の皆さんが多くの労をとって準備して下さった初めてのオンライン講演会でした。これからの読書会の一つの柱にもなるかも知れない活動、その第一回ですから、久しぶりに少し緊張して準備しました。
2021年3月18日(木) / 最終更新日時 : 2021年3月20日(土) 森下 辰衛 おたより おたより⑮ 最近いただきましたおたよりから、いくつかをご紹介いたします。ここ二か月ほどブログ記事は冬眠状態でしたが、そろそろ春。穴から出て来る熊のように眠りから目覚めたいと思います。たわいないと思えることでもうれしく励まされますので、お便りください。
2021年1月30日(土) / 最終更新日時 : 2021年3月20日(土) 森下 辰衛 おたより おたより ⑭ おたよりを紹介させていただきます。心のこもった良いおたよりをたくさんいただき、本当にうれしく励まされています。準備が記念日に整わなかったりして、しばらく記事が出せていませんが、また新しいものをと、企んでいるところです。
2021年1月12日(火) / 最終更新日時 : 2021年3月23日(火) 森下 辰衛 コロナの時代に どうしてこの私ではなくてあなたが ― 神谷美恵子 1月12日は、神谷美恵子(かみやみえこ)さんの誕生日です。1914(大正3)年東京府に生まれました。父の前田多門さんは新渡戸稲造の弟子で文部大臣を務めました。津田英学塾卒、コロンビア大学留学、東京女子医専卒。東大医学部精神科、ハンセン病療養所長島愛生園等で勤務し、1979(昭和54)年に亡くなりました。三浦綾子は感動をもって彼女の詩を何度も引用しています。
2021年1月10日(日) / 最終更新日時 : 2021年3月20日(土) 森下 辰衛 おたより おたより ⑬ 皆さまからのおたよりの一部を紹介しました。 クリスマスの、しみじみとうれしいおたよりも、お励ましもいただきました。
2021年1月10日(日) / 最終更新日時 : 2021年3月20日(土) 森下 辰衛 三浦綾子を読む 伝えられなかった「最後のメッセージ」 弾圧の時代を生きた元教員が遺した原稿 北海道新聞の佐竹直子さんからおたよりいただきました。佐竹さんは『銃口』の北海道生活綴方事件の先生たちが残した資料を丹念に後づけ事件の実像に迫った『獄中メモは問う 作文教育が罪にされた時代 』(道新選書)で日本ジャーナリスト会議賞他を受けられました。最近また、すばらしい記事を書かれました。数か月前に紹介した生活図画事件の松本五郎さんについてのものです。ぜひお読みいただければと思います。
2021年1月1日(金) / 最終更新日時 : 2021年1月12日(火) 森下 辰衛 三浦綾子 「お前の手に負える額ではない」―“馬鹿正直”な人の普通のお正月 昭和三十八年元日の夕べ、棚卸しでくたびれたわたしは、わたしの父母の所に年始に行った。父母は、わたしの住むすぐ近所に越して来ていた。わたしが長年療養したことも、祟ったのだろう。家も土地も売り払い、五軒長屋のような、小さなアパートに移り住んでいたのだ。年も七十を過ぎてから、長年住み馴れた家屋敷を手放すことは、どんなにつらかったことだろう。
2020年12月31日(木) / 最終更新日時 : 2021年1月11日(月) 森下 辰衛 幸福な王子 「幸福な王子」を読む ➃ やがて、雪が降ってきました。その後に霜が降りました。通りは銀でできたようになり、たいそう光り輝いておりました。季節は非情なまでの透明な美しさで、いのちを突き刺すような冷たさを送ってきました。出歩く者は誰も彼も毛皮にくるまっているというのに、裸同然になってゆく二人を包むものはありませんでした。かわいそうな小さなツバメはどんどん寒くなってきました。でも、ツバメは王子の元を離れようとはしませんでした。心から王子のことを愛していたからです。