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「カバの背中に乗って」森下辰衛の公式ブログ

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2020年6月16日(火) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

「ここからでも海は見えるよ」と言って彼は黙った。― 斜里の海で ②

1949年の6月、堀田綾子はこの西中家に泊まって、夜中の12時の時計が鳴り終えるまで布団の中に息をひそめ、それから玄関の戸を開けて、一人で真っ暗な夜の中に出て行きました。ハイヒールで坂をどんどん降りてゆき、浜に出ると時おり軽石に足を取られて転びそうになりながら、とうとう暗い海の中に入りました。ところがそのとき、綾子は後から駈けて来た人に肩をつかまれていました。

2020年6月15日(月) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

「向うに見えるのが知床だよ。ゴメが飛んでいるだろう」 斜里の海で ①

オホーツク海に面したS町に着いたのは、ちょうど昼頃であった。駅前を出たわたしの影が、地に黒くクッキリと短かったことを覚えている。
1949年6月のはじめ、堀田綾子はオホーツク海の「S町」(斜里)に出かけて行きました。結核発病後も数年間婚約をそのままにしていた相手西中一郎の家を訪ね、結納金を返して婚約解消し、死のうと思い定めていました。

2020年5月28日(木) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 八木重吉

花がふつてくると思ふ

八木重吉の詩を読んでみたいと思います。「花がふつてくると思ふ」は第二詩集『貧しき信徒』に収録された作品で、私が最も好きな詩のひとつです。少し細かい読解を試みてみました。

2020年5月26日(火) / 最終更新日時 : 2020年10月10日(土) 森下 辰衛 おたより

おたより ②

最近いただいた感想のお便りの中からいくつかをご紹介します。

2020年5月24日(日) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

「いつ死んでも、一点恥じるところはない」- ていさんの泥流体験談(抄)

1926(大正15)年5月24日は十勝岳が噴火して泥流が発生し上富良野と美瑛の村を襲い144人の人が亡くなるという大惨害が起きた日です。三浦綾子さんはこの事件に取材して『泥流地帯』『続泥流地帯』を書きましたが、上富良野での調査取材で最も多くの証言をしたのが清野ていさんでした。ていさんは旧姓吉田、当時の上富良野村吉田貞次郎村長の娘で、『続泥流地帯』には登場人物としても描かれています。以下は、このていさんにお聴きした体験談の抄録です。

2020年5月23日(土) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

新緑の常磐公園を歩く

常磐公園は旭川市常盤町の石狩川の川中島を利用して造成され、1916(大正5)年開園した広さ15・85ヘクタールの公園で、ハルニレやドロノキを中心に在来の巨樹の美しい林や千鳥ヶ池、白鳥の池などがあり、1989年には日本の都市公園百選にも選ばれています。

2020年5月22日(金) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

ハジマリニ老人ガ二人バスヲ待ツテヰタ - 『海嶺』の始まりの地・小野浦

その講演会の翌日5月22日、名古屋聖文舎の田中啓介さんが三浦夫妻を知多半島に案内し、美浜町小野浦の「岩吉久吉音吉頌徳記念碑」を訪れ、この三吉のことを教え、小説にしてもらいたいと頼みました。
この記念碑は7年前の1961年4月5日に建立され、西ドイツのハース大使も出席して除幕式がおこなわれました。それにはこのような逸話が残っています。
1960年の8月、熱い西日の照りつけるバス停でバスを待っていた一人の老人がいました。

2020年5月20日(水) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 星野富弘

Silver trace of God’s wind  一度きりの出会いの日

2003年9月、星野富弘さんは旭川を訪れました。15年前の1988年5月20日、綾子さんが群馬県の富弘さんを訪ねて対談したとき、今度は富弘さんが旭川にお出で下さいと言ってくれたからです。その秋、綾子さんが天に召されて四年が経とうとしていました。富弘さんはこの日、念願の塩狩峠を訪れました。そしてその記念に「塩狩峠に咲いていた野菊」という詩画を描きました。

2020年5月17日(日) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 三浦綾子を読む

神さまって、エコひいき!

苛酷な冬も、美しい春も、みんな神がくださるのだ。苦難も喜びも、みんな神の計らいの中にあるのだ。「冬来りなば春遠からじ。下血また感謝すべし」癌をわずらったことは、やはり神のめぐみだと思う。神が私をえこひいきしていられるのだと思う。復活のキリストを仰いで歩むべし。

2020年5月16日(土) / 最終更新日時 : 2022年2月2日(水) 森下 辰衛 創作

シオン・ガーデン

うなずいたばかりで、彼は何も言わなかった。かすかにうれしいような辛いような目をして、それぞれ、あるから、と独り言のように、ぽつりと言った。
それからも僕は注意深く様子を見ていたが、二人がつき合っている様子はなかった。図書館わきのガーデンは間もなく書庫の拡張工事で立ち入り禁止になった。背の高い雑草が生い茂り始めた間から、薄紫のシオンの花が咲き始めていた。

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森下 辰衛 / Morishita Tatsue

photo_morishita

三浦綾子読書会代表/三浦綾子記念文学館特別研究員

 1962年岡山県生まれ。1992年から2006年3月まで福岡女学院短大および大学で日本の近代文学やキリスト教文学などを講義。2001年より九州各地で三浦綾子読書会を主宰、2011年秋より同代表。
 2006年、家族とともに『氷点』の舞台旭川市神楽に移住し、三浦綾子文学館特別研究員となる。2007年、教授の椅子を捨て大学を退職して以来、研究と共に日本中を駆け回りながら三浦綾子の心を伝える講演、読書会活動を行なっている。
 著書に『「氷点」解凍』(小学館)、『塩狩峠』の続編小説『雪柳』(私家版)、編著監修に『三浦綾子366のことば』『水野源三精選詩集』(いずれも日本基督教団出版局)がある。NHKラジオ深夜便明日への言葉、テレビライフラインなどに出演。



公式Twitter @Morishita Tatsue





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