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「カバの背中に乗って」森下辰衛の公式ブログ

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2020年7月5日(日) / 最終更新日時 : 2020年7月6日(月) 森下 辰衛 三浦綾子を読む

心の中に灯がともったのだ。

1949年6月の春光台での経験以降、前川正から贈られた聖書を読み、前川正と一緒に教会に行くようになった綾子でしたが、病状が進んでしまいました。旭川の赤十字病院、さらに1952(昭和27)年3月には札幌医大病院に転院し、ついに結核菌が脊椎をむしばむ脊椎カリエスの診断が下りました。

2020年7月3日(金) / 最終更新日時 : 2020年9月14日(月) 森下 辰衛 被造物の福音

国境の河は深い

国境の河は深い。
河の向こうにいる、きみ。
河のこちらにいる、ぼく。
故郷では、会いたいと思えばすぐに、走って行けた。ぼくたちは、いつでも会えた。でも、今は二人の間に、国境の深い河がある。この河を越えられなかったのは、君だったのか、ぼくだったのか?
果てしなく続く、国境線の向こうとこちらで、ぼくたちは、心の中で呼び合うだけ。

2020年6月30日(火) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

今日はあなたの百歳の誕生日

前川正さん。ちょうど百年前の1920(大正9)年6月30日、旭川市宮下通り19丁目であなたは生まれました。今日はあなたの100歳の誕生日。なぜあなたはあの場所で、あの時代に生まれたのでしょうか?今その場所を訪ねても、確かな場所は分かりません。何の記念の目印もなく、道行く人もそれを知りません。

2020年6月28日(日) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

光世さんの最後の祈り― 『道ありき』文学碑除幕式

真実に生きようとして傷つき、心も体も死の淵にいた一人の女がふしぎな光に刺し貫かれた日、魂の再生の物語は始まりました。三浦綾子の人生に大転換が起きたのです。この事件の舞台となった春光台の丘に立つと、彼女の魂の声が聞こえてくるようです。2014年6月28日(土)、この地に三浦綾子『道ありき』文学碑が建立され、除幕式が行われました。

2020年6月26日(金) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 三浦綾子

大槻博子先生

小学校三年生になって綾子さんは、現在の旭川市六条十丁目に移転新築したばかりの旭川六条教会の日曜学校にゆくようになりました。同級生の石原寿みに誘われて行った日曜学校の三年生の受持は大槻博子先生という細面の、どこか淋しげな、美しい人でした。そのとき大槻博子先生は十九歳でした。

2020年6月24日(水) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

「陽子ちゃん、出ておいで」

わたしたちきょうだいは病院に呼ばれた。家から病院までの一キロ余りの道を、わたしは泣きながら走った。病院に着くと、妹はしきりに寒い寒いといった。六月二十四日のその日はあたたかかった。わたしは、弟の乗ってきた自転車に乗って、湯たんぽを取りに帰った。ペダルを踏む足が、夢の中のように、もどかしいほどのろかった。

2020年6月21日(日) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

お誕生日に

今日は二人の大切な友だちの誕生日です。そのうちの一人が小林弘昌さんです。小林さんは1954年6月21日生まれですから、66歳になられました。この写真は2006年6月に撮ったもので、左が小林さん、右は『続泥流地帯』の登場人物でもある清野(旧姓吉田)ていさんです。小林さんの車でこの日、上富良野のていさんのお宅を初めてお訪ねしたのでした。

2020年6月19日(金) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

太宰治『黄金風景』を読んで

今日6月19日は太宰治の誕生日です。1909(明治42)年、塩狩峠で長野政雄さんの殉職事故のあった年に生れています。30年近く前に発表した太宰治の短篇小説「黄金風景」についての論文(解説)を載せます。三浦綾子研究者になる前は太宰治と志賀直哉を主に研究していました。

2020年6月18日(木) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

ベッドの中の澄んだ大きな瞳は美しかった

案内された堀田綾子の六畳の病室はクレゾール匂う装飾のない質素な部屋でした。木製のベッドの上に彼女は身を横たえていました。ギプスベッドで寝返りも打てないその人の顔はむくみを帯てはいましたが、澄んだ大きな瞳は美しく印象的でした。
「寝ているだけの病気です」
 ベッドの傍らで聴いたその声は澄んでいて、弱々しい響きではありませんでした。

2020年6月17日(水) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩

大いなるものの意志 ― 斜里の海で ③

〈遠くに知床半島がかすんで見える斜里の海岸にきました。軽石がごろごろしています。毎年来ているところですが、軽石がこんなに多いと気づいたのは今年がはじめて。/けさ、この海岸に若い女性が打ち上げられて倒れていました。死のうとして、海に入ったのに、波が彼女を岸に運んでしまったのです。浜辺に気絶していたその女性は助かりました。

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森下 辰衛 / Morishita Tatsue

photo_morishita

三浦綾子読書会代表/三浦綾子記念文学館特別研究員

 1962年岡山県生まれ。1992年から2006年3月まで福岡女学院短大および大学で日本の近代文学やキリスト教文学などを講義。2001年より九州各地で三浦綾子読書会を主宰、2011年秋より同代表。
 2006年、家族とともに『氷点』の舞台旭川市神楽に移住し、三浦綾子文学館特別研究員となる。2007年、教授の椅子を捨て大学を退職して以来、研究と共に日本中を駆け回りながら三浦綾子の心を伝える講演、読書会活動を行なっている。
 著書に『「氷点」解凍』(小学館)、『塩狩峠』の続編小説『雪柳』(私家版)、編著監修に『三浦綾子366のことば』『水野源三精選詩集』(いずれも日本基督教団出版局)がある。NHKラジオ深夜便明日への言葉、テレビライフラインなどに出演。



公式Twitter @Morishita Tatsue





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