2020年10月23日(金) / 最終更新日時 : 2020年10月28日(水) 森下 辰衛 おたより おたより ⑨ 最近いただきましたおたよりから、いくつかをご紹介します。いろいろな地方のいろいろな方が、いろいろな観点から読んでくださり、本当に感謝しています。深い読みのご感想も多く、こちらも学ばされています。ありがとうございます。
2020年7月18日(土) / 最終更新日時 : 2020年7月18日(土) 森下 辰衛 試作的思索 澄んだ清らかな目で 三浦綾子さんの短篇小説「病めるときも」は1942(昭和17)年7月の洞爺湖温泉から始まります。ここで二十歳の藤村明子は、清らかなまなざしを持つ青年久我克彦と出逢いました。大学医学部の研究室で放線菌の研究をしているという克彦の澄んだ清らかな目に、キリスト者の家に育った明子はひかれ、翌年には婚約をかわしました。
2020年5月7日(木) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 三浦綾子を読む 三浦綾子と天国の希望 上 綾子さんが天国というものを初めてはっきりと意識したのは、前川正さんが亡くなった時だったと思います。『道ありき』にはこう書かれています。 わたしはその時になって、初めて天国を思った。昨年の七月、敬愛する西村先生を失い、それから一年もたたぬうちに、前川正も天に召された。当時のわたしは、この世よりも、天国のほうが慕わしく思われてならなかった。