2022年3月11日(金) / 最終更新日時 : 2022年3月20日(日) 森下 辰衛 榎本保郎 おたより ⑳ 最近いただきましたおたよりを紹介させていただきます。最初のものは、三浦綾子の小説『ちいろば先生物語』の主人公榎本保郎の長女るつ子さんからいただいたお手紙です。ご許可いただき、そのまま掲載いたしました。ちいろば先生の温かさが沁みてくるエピソードです。
2020年10月26日(月) / 最終更新日時 : 2020年10月26日(月) 森下 辰衛 前川正 前川正から贈られた『きけわだつみのこえ』 1949(昭和24)年10月26日(水)、堀田綾子は前川正から『きけわだつみのこえ』を贈られました。正は扉裏に以下のように書いていました。 これは全く私達と同じ世代の友達の声 而も彼等は死に 私達は生きた 私達の生は 彼らに負ってゐる さあ、更めて かつての自分たちの声を聴かう― 一九四九・一〇・二六 正 綾子様
2020年10月14日(水) / 最終更新日時 : 2020年10月14日(水) 森下 辰衛 文学散歩 箕作阮甫と城下町津山 『海嶺』の巻末に付された参考文献一覧の中に「箕作阮甫と聖書」(柴本丈夫)という文書名があります。この箕作阮甫(みつくりげんぽ)は幕末の蘭学者で津山(現・岡山県津山市)の人でした。2020年10月11日、津山市を訪ね旧出雲街道沿いにある旧宅などを見学しました。
2020年5月22日(金) / 最終更新日時 : 2020年7月4日(土) 森下 辰衛 文学散歩 ハジマリニ老人ガ二人バスヲ待ツテヰタ - 『海嶺』の始まりの地・小野浦 その講演会の翌日5月22日、名古屋聖文舎の田中啓介さんが三浦夫妻を知多半島に案内し、美浜町小野浦の「岩吉久吉音吉頌徳記念碑」を訪れ、この三吉のことを教え、小説にしてもらいたいと頼みました。 この記念碑は7年前の1961年4月5日に建立され、西ドイツのハース大使も出席して除幕式がおこなわれました。それにはこのような逸話が残っています。 1960年の8月、熱い西日の照りつけるバス停でバスを待っていた一人の老人がいました。