2020年12月19日(土) / 最終更新日時 : 2020年12月19日(土) 森下 辰衛 文学散歩 初冬の峠 ― 塩狩駅存続を願って和寒町へ 和寒町の子どもたちはひと学年が20人ばかり。過疎の町の厳しさも感じましたが、それだけに郷土愛を持ってほしいという願いもひとしお。それで、「どうでしょう、私たち三浦綾子読書会は若い方々に『道ありき』を贈呈しているのですが、和寒町の中学生のみなさんにプレゼントさせていただけないでしょうか?或いは『塩狩峠』でも大丈夫です」と、勝手に話をすすめるのが、代表の悪い得意技。
2020年9月18日(金) / 最終更新日時 : 2020年9月19日(土) 森下 辰衛 知里幸恵 銀のしずく降る降るまわりに ― 知里幸恵召天98年 知里幸恵は1903(明治36)年、現在知里幸恵銀のしずく記念館が建っている登別市で生まれました。幸恵は7歳のとき旭川に移り住み、19歳まで伯母金成マツや、祖母モナシノウクと共に暮らし『アイヌ神謡集』を翻訳編集しました。この著作のアイヌ語のローマ字表記の正確さと独創性、日本語対訳の詩的表現力、及び序文の言葉の精神的深さは高い評価を受けています。1922年5月、幸恵は上京しますが、心臓病のため、同年9月18日、19歳という短い生涯を閉じました。
2020年8月1日(土) / 最終更新日時 : 2020年8月1日(土) 森下 辰衛 長野政雄 『塩狩峠』長野政雄の聖書 下 昨日7月31日は『塩狩峠』の主人公永野信夫のモデル長野政雄の誕生日でした。1880(明治13)年でしたから、140年になります。塩狩峠での殉職事故から100年だった2009年の記念の時に研究して考えたことをその後にまとめた文章です。想像も多く、若干の時代考証的問題もあるように思いますが、そのまま掲載します。研究なさる方の踏み台的参考資料にしていただければと思います。
2020年7月31日(金) / 最終更新日時 : 2020年7月31日(金) 森下 辰衛 長野政雄 『塩狩峠』長野政雄の聖書 上 今日7月31日は『塩狩峠』の主人公永野信夫のモデル長野政雄の誕生日です。1880(明治13)年でしたから、140年になります。塩狩峠での殉職事故から100年だった2009年の記念の時に研究して考えたことをその後にまとめた文章で、想像も多く、若干の時代考証的問題もあるように思いますが、そのまま掲載します。研究なさる方の踏み台的参考資料にしていただければと思います。
2020年5月15日(金) / 最終更新日時 : 2020年7月31日(金) 森下 辰衛 長野政雄 中村吉蔵(春雨)~長野政雄を導いた友 中村吉蔵(春雨)は、1877(明治10)年5月15日、島根県の津和野に生まれました。18歳で大阪為替貯金管理所の書記補となり、雑誌に小説を投稿するかたわら、国木田独歩らの影響もありメソジスト川口教会で洗礼を受けました。のちには大阪天満基督教会に通っていましたが、その頃職場で出会い、同じ宿舎にいたのが、3歳年下の長野政雄でした。