2020年11月14日(土) / 最終更新日時 : 2020年11月14日(土) 森下 辰衛 水野源三 兄水野源三にもらったもの-林久子『悲しみよありがとう』 堀田綾子の奇跡が、前川正のいのちがけの愛によって始まり、三浦光世に引き継がれていったように、水野源三という奇跡も、宮尾隆邦牧師、高橋三郎、榎本保郎という器によって結実してゆきました。でも、一番の働き手は、坂城という美しくも平凡な地方の町と水野家という普通の家庭、そして特にこの家の女性たちでした。この本は、源三さんの妹林久子さんによる思い出の記です。
2020年9月23日(水) / 最終更新日時 : 2020年9月24日(木) 森下 辰衛 水野源三 千曲川のほとり ― 源三さんの坂城と小諸の柳澤さん 源三さんは1937(昭和12)年、この町に生まれ元気に成長しますが、9歳のとき赤痢の高熱による脳性麻痺で、首から下と言葉の自由を失いました。50年に受洗。55年頃からは五十音表を使って瞬きで詩作を始め、75年に榎本保郎牧師らの尽力で第一詩集『わが恵み汝に足れり』が出版されました。以下全部で四冊の詩集が刊行されましが、84年、47歳で召天しました。