2020年10月26日(月) / 最終更新日時 : 2020年10月26日(月) 森下 辰衛 八木重吉 神様の名を呼ばぬ時は お前の名を呼んでいる-茅ケ崎の八木重吉 今日10月26日は八木重吉の命日です。結核に冒され1926年5月、茅ケ崎の療養所南湖院に入院しました。ここから翌年に亡くなるまでの時期に病床で書いた詩のノートには、死という運命との闘い、遺してゆく愛しい妻と幼子への思い、神へのひたすらな信仰をうかがうことができます。死と向き合う凄絶なその時間の中でも、重吉の言葉は純化されていきました。
2020年10月21日(水) / 最終更新日時 : 2020年10月24日(土) 森下 辰衛 文学散歩 江部乙のりんご園-『青い棘』緋紗子のふるさと 10月19日、文学館の三浦文学案内人近藤弘子さんの車で、旭川から南へ45キロの滝川市江部乙に行ってきました。現代小説『青い棘』の主人公邦越康郎の最初の妻・緋紗子のふるさととして書かれているので、一度訪ねてみたいと思っていたのです。 緋紗子は江部乙で一番大きなりんご園の三人娘の末娘でした。ネットでは充分な情報が得られなかった私たちは、江部乙駅すぐの道の駅に行きました。