2020年7月5日(日) / 最終更新日時 : 2020年7月6日(月) 森下 辰衛 三浦綾子を読む 心の中に灯がともったのだ。 1949年6月の春光台での経験以降、前川正から贈られた聖書を読み、前川正と一緒に教会に行くようになった綾子でしたが、病状が進んでしまいました。旭川の赤十字病院、さらに1952(昭和27)年3月には札幌医大病院に転院し、ついに結核菌が脊椎をむしばむ脊椎カリエスの診断が下りました。
2020年7月3日(金) / 最終更新日時 : 2020年9月14日(月) 森下 辰衛 被造物の福音 国境の河は深い 国境の河は深い。 河の向こうにいる、きみ。 河のこちらにいる、ぼく。 故郷では、会いたいと思えばすぐに、走って行けた。ぼくたちは、いつでも会えた。でも、今は二人の間に、国境の深い河がある。この河を越えられなかったのは、君だったのか、ぼくだったのか? 果てしなく続く、国境線の向こうとこちらで、ぼくたちは、心の中で呼び合うだけ。