ちいろば家の人々、45年前のあの7月を証言する

「あや講座」第2回が今週末22日土曜日となりました。過日、ZOOMで旭川と近江八幡を結んで、榎本恵先生、アシュラムセンターの榎本和子先生、橋本るつ子さん(榎本保郎の長女)の4人で打ち合わせの時を持ちましたが、知らなかったことが次から次へと湧き出て来て、その上また新資料も次々出て来ます。本番まで取っておけない思いの溢れの中で、96歳の和子先生もお元気に貴重なお話しをしてくださいました。いのちが噴出しているような力強さで、往時の事件の全容、詳細が目の前に見るように展開されていきました。
   1977年7月10日の最後の礼拝説教から、11日の東京への移動、12日羽田からアンカレッジ経由ロサンゼルス行き飛行機の機内でのこと、そして、ロサンゼルスのマリーナマーシー病院でのちいろば先生の最期に起きた幾つもの奇跡。骨を抱いての帰国と近江八幡での8月4日の葬儀まで、榎本家の一番長かったあの7月を辿ります。
   ちいろば先生の渡米に反対していた三浦綾子が、8月3日の日付で書いた弔辞(新資料)をどう読むかも、今回の課題です。もう、この対談(鼎談)は、凄いです。期待してご参加ください。
   『ちいろば先生物語』下巻の最後の章「天の門」と「おわりに」が基礎資料です。可能でしたら読んでご参加ください。

     この講座はZOOMで開催されます。

1330 『氷点』から解け始めた私の心~ピアノと共に   演奏とお話し:柴原真由美  
1430  ちいろば先生、最後の日々 三浦綾子が書いた弔辞から   
                       対談:榎本恵 × 榎本和子、橋本るつ子 × 森下辰衛     終了1600

ご参加申し込みはEメールで yuyurhoda415270@gmail.com(遠藤)まで。見逃し配信の予約も可。事後にはDVDも出来る予定です。参加費は事後自由献金になります。

 

 

このブログを書いた人

森下 辰衛
森下 辰衛三浦綾子読書会代表/三浦綾子記念文学館特別研究員
 1962年岡山県生まれ。1992年から2006年3月まで福岡女学院短大および大学で日本の近代文学やキリスト教文学などを講義。2001年より九州各地で三浦綾子読書会を主宰、2011年秋より同代表。
 2006年、家族とともに『氷点』の舞台旭川市神楽に移住し、三浦綾子文学館特別研究員となる。2007年、教授の椅子を捨て大学を退職して以来、研究と共に日本中を駆け回りながら三浦綾子の心を伝える講演、読書会活動を行なっている。
 著書に『「氷点」解凍』(小学館)、『塩狩峠』の続編小説『雪柳』(私家版)、編著監修に『三浦綾子366のことば』『水野源三精選詩集』(いずれも日本基督教団出版局)がある。NHKラジオ深夜便明日への言葉、テレビライフラインなどに出演。