朗読CD「李 すもも 」、講演DVD『続泥流地帯』出来ました。

前川正という奇跡を一番近くで見届けた母。息子のために嘲るものと闘いつつ祈り、その苦難も愛もいのちの完成形も見守った母が、息子の人生を語る物語「李(すもも)」。オンラインzoomにて開催しました朗読会の録音CDが出来ました。『道ありき』の研究と前川正の人生と信仰への思索から生まれた、フィクションを含む短篇小説です。約80分  (youtubeのによる見逃し配信もあります)

   もう一つ、奈良桜井読書会でお話ししました講演「『続泥流地帯』~枯木に花も咲くからなあ」のDVDも出来ました。三浦綾子が苦難をテーマに書いた最高の感動作の完結編。泥流に埋め尽くされた水田の復興にすべてを注ぐ兄拓一と、苦難の理由を問い求め続ける弟耕作、二人を支え励ます福子と節子。背後で祈る母佐枝。苦難の本質が絶望と孤独にあるとしたら、人は何によって、その泥沼から立ち上がり、使命を果たすべく重荷を背負うことが出来るのか?苦難の中の希望を分かりやすく書こうとした三浦綾子の作品を、分かりやすく解説しました。きっと、励ましがあります。どうぞ、お聴きください。これも約80分です。

  CDは1枚500円、DVDは1枚1000円で、送料は別です。   
  お申し込み、問い合わせ    :  shiokaripass@gmail.com(森下辰衛)

このブログを書いた人

森下 辰衛
森下 辰衛三浦綾子読書会代表/三浦綾子記念文学館特別研究員
 1962年岡山県生まれ。1992年から2006年3月まで福岡女学院短大および大学で日本の近代文学やキリスト教文学などを講義。2001年より九州各地で三浦綾子読書会を主宰、2011年秋より同代表。
 2006年、家族とともに『氷点』の舞台旭川市神楽に移住し、三浦綾子文学館特別研究員となる。2007年、教授の椅子を捨て大学を退職して以来、研究と共に日本中を駆け回りながら三浦綾子の心を伝える講演、読書会活動を行なっている。
 著書に『「氷点」解凍』(小学館)、『塩狩峠』の続編小説『雪柳』(私家版)、編著監修に『三浦綾子366のことば』『水野源三精選詩集』(いずれも日本基督教団出版局)がある。NHKラジオ深夜便明日への言葉、テレビライフラインなどに出演。