必聴!近藤弘子「四十年前に蒔かれた『泥流地帯』の種」講演DVD

2010年秋に文学館で始まった三浦文学案内人講座。11月から3月まで10回の講義を3年受けると、文学館での案内人になれるというものでした。
スタートしたばかりの、この第一期、会場の文学館2階図書コーナーの私から一番遠い所に座って、なぜか毎回毎回泣いている女性がいました。それが近藤弘子さんでした。
受講生みんな初心者でしたから、簡単な復習のテスト(答えが「前川正」とか「パーキンソン病」とか「旭川六条教会」という程度の)をしても、8割以上出来るのは小林弘昌さんだけという感じで、近藤さんもまだ初心者でした。
でも、近藤さんは毎回、毎回泣きながら聴いているのです。それはもう、私を通して、私の言葉でなく、綾子さん自身の何かを心の真ん中で聴き続けている姿でした。
その後、近藤さんは、案内人のエースの一人になりました。本当に喜びに溢れて、お客さんをご案内する姿は、感動的なものでした。それは、お客さんを温めました。だから、近藤さんは、誰よりも沢山の綾子さんの本をお客さんに買っていただく、トップセールスレディでした。日本中に、そして海外にも近藤さんのファンがおられます。2020年コロナ禍になり、文学館が閉じたり開いたりになっても、別館の氷点ラウンジで、ますます看板娘になって、いろんな出会いを作り出しコーディネートしてくれています。

三浦綾子ファンの皆さま

近藤さんが、どんな苦難のどん底で三浦綾子に出会ったのか、そして、どう変えられていったのか?この最高に面白いエキサイティングなドラマを、どうぞお聴きください。三浦綾子読書会の核心は、人生のぬかるみで綾子さんに出会って励まされ、もう一回歩き出せた自分の物語を分かち合うことです。近藤さんのお話にはその感動が満ちています。きっと皆さんも原点に戻って、自分の出会いの物語を語り出したくなられるに違いありません。                       
 
近藤弘子さんが語るオンライン講演会「四十年前に蒔かれた『泥流地帯』の種」DVDは1枚1000円(送料別:1枚の場合180円)です。お申込みは、
shiokaripass@gmail.com(森下)まで。

このブログを書いた人

森下 辰衛
森下 辰衛三浦綾子読書会代表/三浦綾子記念文学館特別研究員
 1962年岡山県生まれ。1992年から2006年3月まで福岡女学院短大および大学で日本の近代文学やキリスト教文学などを講義。2001年より九州各地で三浦綾子読書会を主宰、2011年秋より同代表。
 2006年、家族とともに『氷点』の舞台旭川市神楽に移住し、三浦綾子文学館特別研究員となる。2007年、教授の椅子を捨て大学を退職して以来、研究と共に日本中を駆け回りながら三浦綾子の心を伝える講演、読書会活動を行なっている。
 著書に『「氷点」解凍』(小学館)、『塩狩峠』の続編小説『雪柳』(私家版)、編著監修に『三浦綾子366のことば』『水野源三精選詩集』(いずれも日本基督教団出版局)がある。NHKラジオ深夜便明日への言葉、テレビライフラインなどに出演。