“長い夜にともされた美しいランプの光”~ オンライン講演会『道ありき』②ご案内

     “長い夜にともされた美しいランプの光” ~ オンライン講演会『道ありき』②ご案内

「愛されることは、ただ燃え尽きることだ。愛することは長い夜にともされた美しいランプの光だ。愛されることは消えること。そして愛することは、長い持続だ」

   このリルケの『マルテの手記』の二行に、前川正は主線を引いていました。
   彼がどのような命がけの愛で愛し、そして死んでいったのか。また綾子はどのような深さでそれを受け止め、痛みつつも、自らのうちで命としていったのか。春光台の足打ちから、求道と学び、そしてギプスベッドでの洗礼式、そして前川の死とその年のクリスマス。命日までの一年。息詰まるような濃厚な二人の魂の物語を、交わされた往復書簡なども用いながら、辿りつつ、三浦綾子文学の中核として読み解く試みです。どうぞ、逃さずお聴きいただきますように。資料も差し上げます。

   お申し込みは、shige_hiyo@icloud.com(日吉)まで。

このブログを書いた人

森下 辰衛
森下 辰衛三浦綾子読書会代表/三浦綾子記念文学館特別研究員
 1962年岡山県生まれ。1992年から2006年3月まで福岡女学院短大および大学で日本の近代文学やキリスト教文学などを講義。2001年より九州各地で三浦綾子読書会を主宰、2011年秋より同代表。
 2006年、家族とともに『氷点』の舞台旭川市神楽に移住し、三浦綾子文学館特別研究員となる。2007年、教授の椅子を捨て大学を退職して以来、研究と共に日本中を駆け回りながら三浦綾子の心を伝える講演、読書会活動を行なっている。
 著書に『「氷点」解凍』(小学館)、『塩狩峠』の続編小説『雪柳』(私家版)、編著監修に『三浦綾子366のことば』『水野源三精選詩集』(いずれも日本基督教団出版局)がある。NHKラジオ深夜便明日への言葉、テレビライフラインなどに出演。