三浦綾子読書会紀要『綾果』2号

三浦綾子読書会紀要『綾果』2号が出来ました。
三浦綾子読書会の語り手養成講座受講生の講演原稿、研究発表会で発表された研究成果などを集めたもので、19年秋の創刊号に続き、2年ぶりの刊行となりました。まえがき、あとがき(まえがき、あとがきも魅力的な文章です)を除いて以下のようなタイトルの講演原稿、発表原稿、資料が収録されています。どれも、その人にしか語れない三浦綾子であり、三浦綾子と出会った人生の物語です。どの物語にも、その人自身の人生の光が輝きだす瞬間があります。そして、それは聴く人読む人をも豊かに満たし養ってくれる、分かち合われる美味な果実でもあります。
三浦綾子文学の真髄、三浦綾子読書会の本質がここにあります。

『氷点』を読んで解け始めた私の心
私の道ありき
『塩狩峠』「苦楽生死、均しく感謝」と言える人生に
『塩狩峠』あなたはどこまで愛を与えられるか
『塩狩峠』ある青年の愛と犠牲の物語
小説『塩狩峠』から射す光
『ひつじが丘』相手をゆるして生かす愛
『赤い帽子』冷たい眼、温かい目
『母』ー 居場所
『道ありき』の世界 ー 虚無の世界を抜け、使命に生きる
『積木の箱』祈ること、赦すこと、赦されること
それはチクッとする心の痛み ー 三浦綾子『青い棘』
苦楽生死、均しく感謝 ー『塩狩峠』

『道ありき』に見る三浦綾子の病気と文学
大館(秋田)のさんぽで感じる三浦綾子『母』
“一番大切だったもの”榎本保郎と三浦綾子、二人のアホウが照らす道
三浦綾子とその子分インターネットと綾子さんの子どもたち

語り手養成講座、講演原稿の構想についての指導例

A4版 198頁    定価700円       発行:三浦綾子読書会       送料 1~3冊:370円、4~5冊520円
お申込みは Eメール : shiokaripass@gmail.com(森下)まで。
お支払いは、送付時にお知らせします口座にお振込みいただきます。

 

 

このブログを書いた人

森下 辰衛
森下 辰衛三浦綾子読書会代表/三浦綾子記念文学館特別研究員
 1962年岡山県生まれ。1992年から2006年3月まで福岡女学院短大および大学で日本の近代文学やキリスト教文学などを講義。2001年より九州各地で三浦綾子読書会を主宰、2011年秋より同代表。
 2006年、家族とともに『氷点』の舞台旭川市神楽に移住し、三浦綾子文学館特別研究員となる。2007年、教授の椅子を捨て大学を退職して以来、研究と共に日本中を駆け回りながら三浦綾子の心を伝える講演、読書会活動を行なっている。
 著書に『「氷点」解凍』(小学館)、『塩狩峠』の続編小説『雪柳』(私家版)、編著監修に『三浦綾子366のことば』『水野源三精選詩集』(いずれも日本基督教団出版局)がある。NHKラジオ深夜便明日への言葉、テレビライフラインなどに出演。