見失った“人間のふるさと”を探しに~オンライン講演会『母』

三浦綾子『母』の第一章の題は「ふるさと」。勿論、主人公セキの生まれ育ったふるさと秋田大館です。でも、それと共に、「人間にとってふるさととは何か」を描こうとしているのです。

『母』三浦文学のもう一つの集大成 ー オンライン講演会のご案内

3年半にわたった『銃口』連載の半ばを少し過ぎた1992年3月、『母』は書き下ろし単行本として刊行されました。『母』はパーキンソン病の兆候を感じながら仕上げられました。『銃口』に比して『母』は四分の一程の量ですが、これもまた『銃口』と並ぶ三浦綾子文学の集大成であったと思います。

青春の旅の終わりの夢、愛の使命に目覚める朝 オンライン講演会『道ありき』③のご案内

それはどんな旅だったのでしょうか。出張であったのか、私事の旅であったのか、それは判然としませんが、光世さんには光世さんの旅があったのです。そしておそらくは青年期という一つの旅の終わりを感じていたのでしょう。綾子さんへの愛が内実を持って育ち、「愛するか?」と問われるべき朝が来ていたのでしょう。出会いから一年後の昭和三十一年の七月の朝、光世さんは綾子さんがありありと死んでしまう夢を見ました。

6月のクリスマス~闇の中に光が来るとき オンライン講演会『道ありき』③結婚まで 

今回のオンライン講演会では、三浦光世さんから堀田綾子さんに宛てられた手紙など新しい資料も使いながら、三浦夫妻の出会いから結婚までをお話しします。

「あの人が生きたかったように生きなければ」と心に決めた綾子さんは、愛する人を喪った私を立たせてくれた。~オンライン講演会『道ありき』②のご案内

前川正を喪った堀田綾子は、その後の慟哭の一年の間に、何度も「私はあの人が生きたかったように生きなければならない」と自分に言い聞かせました。私を愛して、その愛のゆえに死んだその人。断ち切られたその人生の断面の余りに凄絶な美しさの前で、私たちは、私たちの生を通してその意味を証ししてゆく決心をせずにいられるでしょうか。人の生を深くするのは、そんな慟哭です。

絶望の日に道を教えてくれた人~オンライン講演会『道ありき』②ご案内

苦難のとき、三浦綾子は私たちの希望。でも、絶望の日に、それでも生きることができるように、ぼくに道を教えてくれたのは、前川正でした。
前川正は、何を聴き、何を受け止め、何を思索し、何を試み、何と闘い、何を支えとして、生きて愛して死んだのか?彼の書簡、日記、ノートも使いながら、尋ね求めてみたいと思います。ご随行くだされば、感謝です。

“長い夜にともされた美しいランプの光”~ オンライン講演会『道ありき』②ご案内

「愛されることは、ただ燃え尽きることだ。愛することは長い夜にともされた美しいランプの光だ。愛されることは消えること。そして愛することは、長い持続だ」
この『マルテの手記』の二行に、前川正は主線を引いていました。彼がどのような命がけの愛で愛し、死んでいったのか。また綾子はどのような深さでそれを受け止め、痛みつつも、自らのうちで命としていったのか。三浦文学の真の中核を深く読み解きます。

じっくり味わう『道ありき』~オンライン講演会のお知らせ

『道ありき』の世界の深みをじっくりと味わうオンライン講演会のご案内です。ぜひ、ご参加ください。

『塩狩峠』と後の物語『雪柳』講演会のお知らせ

2021年2月28日、塩狩峠で殉職事故のあった112年の記念の日、『塩狩峠』とその後のふじ子の人生を書いた短篇小説『雪柳』について、朗読しながらお話しする会が開かれます。オンライン…

「はじめの愛と共に歩めば~三浦夫妻の59年」―講演の動画、まだご覧いただけます。

1月11日、日本キリスト教団西千葉教会で講演をさせていただき、無観客でYouTubeライブ配信がされましたが、講演の動画は以下でまだご覧いただけます。ライブ版にトリミングが施され、…