2020年4月21日(火) / 最終更新日時 : 2020年7月6日(月) 森下 みかん 小説 旭川G7 ① えびせん 私はよく川土手をひとりで散歩しているが、夏の午後などは、じっと木陰にたたずんだり、ベンチで休んでいたりする。 そんな夏の午後のことである。私は木もれ日を楽しみながら、土手のベンチに腰かけていた。 そこへ、ひとりのジイがやってきた。自転車で、ゆっくりと……。