みずうみ/これは戦争なんだから

昔は良かったと言うのはやめよう

戦争や貧困や公害病や
言い難き苦難を苦しみつつ生き
亡くなった人々の魂が
今も私達に叫ぶから

国境の河は深い

国境の河は深い。
河の向こうにいる、きみ。
河のこちらにいる、ぼく。
故郷では、会いたいと思えばすぐに、走って行けた。ぼくたちは、いつでも会えた。でも、今は二人の間に、国境の深い河がある。この河を越えられなかったのは、君だったのか、ぼくだったのか?
果てしなく続く、国境線の向こうとこちらで、ぼくたちは、心の中で呼び合うだけ。

あなたとぼくと宙がえり

お父さん、もう一度
宙がえりしよう
明日
あなたを燃やす 窯の中で
すべてが弾け飛ぶ炎熱のなかで、
宙がえりしよう

ぼくはおなら

ぼくはおなら
ぼくはおなら
くさいといわれ
きたないといわれ
はしたないといわれ
ぶさほうといわれ
きらわれもののぼくだけど

シオン、彼は君の名前を呼ぶ

君が生まれる何億光年も前から、彼は君の名前を呼んでいた。
シオン。
君の名前は、世界のどんな名前よりも美しい。
永遠から永遠まで、
彼が呼ぶ名前、
彼が愛する名前だから。 
君の名前は、彼の遥かな愛。
君の名前は、彼の深い計画。
君の名前は、彼と一緒に歩く旅の目的地点。