三浦光世 みうらみつよ  1924-2014

年表

1924年

(大正13)東京都目黒の目黒不動の近くで生れる(4月4日)。作曲家本居長世(「赤い靴」「七つの子」が近くに住んでいた。福島から滝上に入植後上京、父は専売公社、路面電車の運転手などをしていた。父は前年の震災のことを日記に付けていた。
*父貞治・母シゲヨ・兄健悦(5歳上)・姉富美子(3歳上)・妹誠子(2歳下) 

 

1927年

父貞治結核発病し、北海道北見滝上村に家族で移住。同年、父結核で逝去(32歳)。川岸の藪で火葬に。
母方の祖父宍戸吉太郎(福島で洗礼を受けていた)の家に預けられ、髪結い修行に札幌に出た母と、約10年離れて過ごす。母は札幌、小樽、帯広、大阪などを転々とするも免許を得ることはできなかったが、出会った女性宣教師によりキリスト教の信仰を持つ。
兄健悦と妹誠子は、父方の祖父三浦小三郎に預けられる(姉富美子は先にこの家の父の兄三浦喜代松の養子となっていた)。

 

1931年

滝西小学校入学。片道5キロを通う。*滝西小学校は2013年度閉校予定。

 

1937年

中頓別村小頓別小学校に転校(12月)、高等科一年に編入。大阪から北海道に戻った母、小頓別の運送社で働いていた兄と同居。

 

1939年

小頓別小学校卒業。丸通運送社で働く。妹も一緒に住むようになる。

 

1940年

中頓別営林署毛登別斫伐事務所に検尺補助として勤務。事務所の先輩田村武(後に総評の副議長になる)と出会い、将棋を教えられ、すぐに上達する。

 

1941年

中頓別営林署(本署)に異動。中頓別の独身寮に入る。女子職員に「三浦さんは、歌手になるといいわね」「俳優になったらいいと思うわ」と言われる。
腎臓結核のため、右の腎臓を北大病院で摘出手術(7月)。職場の熊谷猛哉主任が費用を貸してくれる。

 

1943年

中頓別営林署を退職して、旭川に転居(12月)。軍隊から帰還していた兄が国策パルプで働いていて、母と妹も既にその社宅にいた。

 

1944年

旭川営林署に勤める(2月)。

 

1945年

膀胱結核悪化。

 

1948年 

痛みに耐える夜、苦し紛れに母の聖書を読み始める。聖公会の渡辺英治司祭訪問。

 

1949年

兄健悦と共に洗礼を受ける(11月13日)。六条教会に行くようになる。(正式の転籍は59年)

 

1952年

ストレプトマイシン注射で回復。7月4年ぶりに入浴できる。

 

1955年

『いちじく』を主宰する菅原豊より堀田綾子の見舞いを依頼するはがき(5月)。
堀田綾子を見舞う(6月18日)。2回目7月に見舞って借りた歌誌『アララギ』により、
アララギに入会する。3回目見舞いの時、「私の命を堀田さんに上げてもいいですから、癒してください」と祈る(8月24日)。

 

1956年

神楽町の旭川営林局に異動。

 

1959年

堀田綾子に求婚(1月4日)、婚約式(1月25日)、結婚(5月24日)。9条14丁目に住む。

 

1966年

旭川営林局総務部経理課を退職(12月)。妻の著作活動に協力。

 

1969年

「信徒の友」短歌欄選者になる。約40年間。(2011年3月まで)

 

1998年

三浦綾子記念文化財団理事長。(のち退任。のち高野斗志美初代館長を継いで館長に。)

 

1999年

妻を天に送る。以降、著作および講演活動(主に2005年まで)。

 

2014年

9月旭川リハビリテーション病院に入院  10月30日敗血症にて召天。

 

著作

『少年少女の聖書物語』

1975・11 主婦の友社

 

『日本全国歌人叢書第102集 吾が妻なれば』

1990・5  近代文藝社

 

『妻と共に生きる』

1995・10 主婦の友社

 

『夕風に立つ』

1999・7  教文館

 

『死ぬという大切な仕事』

2000・5  光文社

 

『綾子へ』

2000・10 角川書店

 

『三浦綾子創作秘話 綾子の小説と私』

2001・12 主婦の友社

 

『妻 三浦綾子と生きた四十年』

2002・5  海竜社

 

『希望は失望に終わらず 綾子からのメッセージ』

2002・8  致知出版

 

『二人三脚』

2004・6  福音社

 

『愛と光と生きること』

2005・4  日本キリスト教団出版局

 

『「銃口」が架けた日韓の橋』(共著)

2006・10 新日本出版社

 

『青春の傷跡』

2006・11 いのちのことば社

 

『三浦光世 信仰を短歌う「信徒の友」短歌欄選者40年』

2010・3  日本キリスト教団出版局

 

『ジュニア聖書ものがたり50』(*『少年少女の聖書物語』改訂版)

2008・11 いのちのことば社

 

*他に三浦綾子との共著・対談

 

『太陽はいつも雲の上に』

 

 

『愛に遠くあれど』(対談)

 

 

『共に歩めば』(短歌集)

 

 

『新しき鍵』(対談)

 

 

『綾子・光世 響き合う言葉』

 

 

『夕映えの旅人』

 

生活他

健康

腕立て伏せ 50回?(医者には止められている)
乾布摩擦  
朝食抜き(水も飲まない):不調だとしばしば絶食も  
食後の飴(バターボール) 
レバー嫌い

日記

20歳前から続ける(兄に日記帳をプレゼントされて始めた)

書道

聖書のことばの日めくりなど(菅原豊さんに習う)

歌う

綾子とのテープ、CDに童謡、讃美歌の録音あり。  伊藤久男が好き
『結婚30年のある日に』:「赤とんぼ」「月の沙漠」「麦と兵隊」「讃美歌血しおしたたる」他
『神共にいまして』:「五木の子守歌」「砂山」「賛美歌主我を愛す」「賛美歌山路越えて」他

将棋

北海道将棋連盟会長(2006年より) アマ六段

血液

A型